Pocket


 

国民年金基金とは、自営業や農林漁業者などの、会社員以外の第一号被保険者が加入できる

「公的な年金制度」です。

 

会社員、自営業それぞれの年金制度について

 

まず、日本国内に住所を有する20歳以上60歳未満のすべての人が加入する制度に、

国民年金があります。

 

国民年金は40年間満額納付したとしても、月々6万円しか年金をもらうことができません。

 

厚生年金に加入する会社員と、共済年金に加入する公務員は、厚生年金保険料(共済年金保険料)

国民年金が含まれる形で、毎月のお給料から一括天引きされています。

 

国民年金に上乗せして厚生年金に加入している会社員と、国民年金だけにしか加入していない

自営業者などの第1号被保険者とでは、将来受け取る年金額に大きな差が生じてしまいます。

 

そこで、国民年金(老齢基礎年金)とセットで、自営業者が会社員との年金額の差を

解消するために、平成3年に国民年金基金制度が創設されました。

 

 

 

それでは、国民年金基金に加入する際のメリットとデメリットを挙げていきましょう。

 

国民年金基金に加入するメリット

税金が安くなってお得

 

自営業者は確定申告をすると思いますが、

そのときに国民年金基金に加入している金額分が減税されます。

 

たとえば、課税所得が330万円あった場合、合計税率は30%引かれます。

330万×30%=99万円が、通常は税金として支払う金額になります。

 

国民年金基金は全額控除となるので、支払った金額を全額控除してもらえます。

 

仮に、月々16000円ほど加入している場合、年間で192000円になります。

 

 ⇒192000円×30%=57600円

 

57600円も、本来支払うはずだった税金を支払わなくてよくなります。

もちろん、老後に年金としてお金が帰ってくるので、お得かつ無駄のない制度となっています。

 

終身年金がある

 

終身年金とは、生きている間はずっと年金が支給されることです。

民間にも終身年金はありますが、現時点では国民年金基金を上回っているところはありません。

 

※A型が終身年金になり、ほかは終身年金ではありません。

 

掛け金を増やしたり減らしたりできる

 

余裕があるから今は掛け金を増やしたいというときは、毎月上限68000円まで掛けることができます。

 

逆に、お金が苦しいから掛け金を減らしたいときは振込額を少なくすることもできますし、

ストップすることも可能です。

 

通常ストップするのは2年間ですが、それでもどうしても払えないという場合は、

それ以降も支払いしなくても大丈夫です。

 

国民年金基金は途中脱退はできないので、そのときに掛け金はもどってきません。

60歳か65歳になったときに使える年金として眠っておくことになります。

 

民間の年金積立は、途中解約は支払いが滞ると、元本割れになって返ってくるので良い制度と言えます。

 

万一のときは遺族一時金が支給される

 

自分に万が一のことがあったら、それまで支払った金額に対して、遺族にお金が支払われます。

毎月の掛け金が18000円だった場合、30年間納付したときでは、約574万円が支払われます。

 

国民年金基金のデメリット

国民年金基金がつぶれる可能性がある

 

国民年金基金の最大のデメリットがこれです。

これで加入を渋っている人や、見送っている人が多いのではないでしょうか。

 

どんなところに投資をするにしても、そこが潰れるかもしれないというリスクは必ずかかってきます。

 

民間企業には当たり前のリスクですが、国の制度であっても同じです。

実際、国民年金基金は加入者の割合が52万人減り、受給者は34万人と現在の時点でもなっています。

 

それを踏まえ、このように考慮してみます。

  • 元本割れしたとしても、何割かは戻ってくるだろう
  • 国民年金基金がつぶれるときは、日本はどこも終わってる
  • 国民年金基金以外への分散投資でリスク回避できる
  • 国の制度なため、国からの補助が期待できる

 

このあたりのリスクを許容できるかどうかが、国民年金基金に加入するかしないかの分かれ道になるかと思います。

 

支払われる年金が減額される可能性がある

 

国民年金基金が解散するより現実的なのが、支給額が減額されるということです。

少子高齢化であり、このリスクは日本人ならある程度仕方がないのかもしれません。

 

リスクや不安を考慮しながら国民年金基金に加入しつつ、他にも複数の積み立てを

合わせるのが、現実的な方法ではないでしょうか。

 

途中脱退ができない

 

国民年金基金は一度加入すると、簡単には途中で脱退することができません。

 

国民年金基金が今にも潰れそうだ。というときに、掛け金を返してもらえないということがデメリットになります。

しかし順調に推移している時であっても、解約が相次ぐことで潰れてしまいますね。

 

途中脱退できないのはデメリットでもあり、国民年金基金のシステム全体を守るための

メリットだともいえます。

 

もう一つの理由として、国民年金基金は長期的な金融商品を運用しています。

それでも確実に利益がでるというわけではないですが、いつでも解約できる場合、

資金ぐりが難しくなってしまいます。

 

国民年金基金も、集めたお金を元にして、債権や株式などを運用、投資して利益を出しています。

 

国民年金基金を安定して存続させるためにも、途中脱退できない仕組みは必要不可欠なのです。

 

物価スライドではない

 

物価スライドとは、物価が上がるのに対して、支給するお金も比例することです。

国民年金基金のデメリットとして、物価スライドではないことがよくとりあげられています。

 

今は卵が100円でも、同じものが30年後は200円になっているかもしれない。

そのとき、国民年金基金の支給額が今と同じでは、単純に考えてお金の価値が半分になってしまうというリスクです。

 

国民年金基金のまとめ

 

国民年金基金の仕組み、メリット、デメリットについてご紹介いたしました。

 

国民年金基金は、それ一つ加入していれば安心ではありません。

国民年金基金に最低限加入して、ほかにもご自身の状況に合った老後の資金作りをおすすめします。


 

Pocket